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京都大:関西では何回生って呼ぶのなんでや? 回生は在籍年数を表す言葉

2017/11/01

 「あんた、何回生なん?」関西の大学生の間では、こんな風に「回生」という呼び方が定着している。京都生まれの学生は、これが一般的だと思っていたが、関西以外では「年生」と呼ぶと知って驚いたことがあるという。どうして、関西では「回生」が使われているのか。これについて報じた朝日新聞(11/1)によれば、京都大が発祥のようだと分かった。そこで、日本近現代史に詳しい京都大文書館の西山伸(しん)教授(54)を訪ねてみた。西山さんによれば、大学教育の仕組みが関係しているようだ。

 京都大は1897(明治30年)年、関西初の大学として創設された。その20年前に誕生した東京大とカリキュラム制度を比較すると両校の違いがよく分かる。東京大は学年ごとに履修科目が決まった「学年制」。詰め込み式の教育で試験も厳しく、不合格だと進級できなかった。時代や土地柄、官僚を急いで養成するという使命もあった。京都大は、卒業までに一定の科目を履修する「科目制」を採用した。教官にドイツ留学経験者が多く、ドイツ流の自由な学風を目指したとみられる。東京大のような「学年意識」は明確ではなかったようだ。「回生」とは在籍年数を表す言葉で、4年で卒業しない場合は「5回生」「6回生」とも呼ばれる。

 

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