2017/10/06
大学入試センターは10月6日、センター試験に代えて2020年度に始める大学入学共通テストに、「解なし」を正答とする問題を設けるための検討を始めたことを明らかにした。これを報じた毎日新聞(10/6)によれば、新テストは記述式の導入に加え、マーク式も思考力を重視した内容に変える予定で、今年11月に実施する試行調査(プレテスト)でマーク式の選択肢に「解なし」を出題して課題を分析する。受験テクニックで正答を導ける出題の見直しの一環という。
センターによると、プレテストでは正答を全て選ばせる問題のほか、選択肢に「解なし」を設ける問題を一部で出題する。7月に公表した新テストのマーク式には複数正答の問題例を提示したが、「解なし」はなかった。この問題例を大学生に解かせる調査では、国語の複数正答の問題は正答率2.5%と著しく低かった。プレテストは今年度に11月13~24日と2月13日~3月3日の2回行われ、全国の高校1889校の延べ約19万人が参加する予定。1回目は記述式が導入される国語と数学Ⅰ・Aを含む11科目、2回目は英語のみが実施される。