2017/06/24
富山市と名古屋市をつなぐ、総延長約265キロの「国道41号線」。じつはこの国道と、誰もが知る世界的国際賞である「ノーベル賞」には、なんとも不思議な“つながり”があるのだという。これを報じたダ・ヴィンチニュース(6/24)によれば、2002年、富山市出身の田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞した際、当時の日本人ノーベル賞受賞者12人のうち、その3分の1にあたる4人がなんと、富山市から岐阜県高山市を通っている国道41号にゆかりがあることがわかったのだ。そこで富山県は、国道41号の富山~高山間約90キロに「ノーベル街道」と名付けた。
2002年に化学賞を受賞した田中氏は富山市の生まれで、1987年に生理学・医学賞を受賞した利根川進氏も、小中学生時代を富山市ですごした。田中氏と同じ2002年に物理学賞を受賞した小柴昌俊氏は、南に下った岐阜県飛驒市で研究活動を。さらに、2000年に化学賞を受賞している白川英樹氏は、小学校から高校までを岐阜県高山市ですごしている。そして2015年、富山市に自宅を構える梶田隆章氏が物理学賞を受賞したことでノーベル賞受賞者は5人となり、「ノーベル街道」はにわかに脚光を浴びることになる。2016年までの日本人受賞者総数は25人(外国籍2人を含む)に増えていたが、この5人という数は、じつにその5分の1に相当するからだ。