2017/08/22
財務省は8月21日、定員割れが続く私立大に対し、国からの補助金を減額・停止する方向で文科省と協議する検討に入った。これを報じた産経新聞(8/21)によれば、一方で質の高い教育を行う大学には予算を重点配分し、2018年度予算案に反映する考え。少子化で大学が学生を集めにくくなる中、経営改革を促す。
私立大への補助金は、教職員や学生の数などに応じて機械的に計算されており、2017年度予算で約3200億円を計上している。財務省は、補助金を配る基準を見直し、効率化する考えだ。定員割れが続く私立大は補助金を減額するほか支給停止も視野に入れる。一方、就職率などが高い大学に対しては、補助金の配分を増やす方向だ。財務省は「規模の見直しや、教育内容の質の改善が必要」として、大学に意識改革を迫る構えだ。