2017/06/13
「せこい」は苦しい、「かく」は運ぶ――。徳島大総合科学部の村上敬一教授(地域言語学)の研究室が、災害時用の阿波弁ガイドを作った。これを報じた朝日新聞(6/13)によれば、県外から訪れるボランティアや医療関係者に使ってもらい、被災者とのコミュニケーションをスムーズにするのが狙いだ。
完成した方言ガイドは、県南部版と西部版。「支援者のための知っておきたい阿波弁」として、それぞれ、特徴的な発音、特徴的な文法、誤解されやすい方言、知っておくと便利な方言などに分類。計100語前後を載せた。例えば、「せこい」は「お金にケチ」という意味ではなく、心や体が苦しいという意味で使われることや、「かく」が運ぶの意味で「これかくん手伝ってくれんで(これ運ぶの手伝ってくれない)」という風に使うことを紹介した。