2017/06/05
熊本大黒髪キャンパス(熊本市中央区)内にある縄文時代~近代の遺跡を体感してもらおうと、同大埋蔵文化財調査センターなどがスマートフォン用のアプリを開発した。これを報じた朝日新聞(6/5)によれば、キャンパスを散策しながら、現地で出土した遺構・遺物についてゲーム感覚で学ぶことができる。「地域の歴史と熊大への関心が深まれば」と担当者は期待している。アプリは「クマダイ遺跡巡り」。昨年完成し、今年4月から学内の授業などで活用が始まった。誰でも無料でダウンロードできる。
黒髪のほか、本荘、大江、京町の各キャンパス・施設(いずれも熊本市中央区)は、ほぼ全域が複数の遺跡群にすっぽり収まる。大学は再開発を契機に、1994年に埋蔵文化財調査室(現在の埋蔵文化財調査センター)を設け、校舎などの整備改修に先立ち発掘調査を続けてきた。縄文時代の土器や人骨、奈良・平安時代の土製印、江戸時代の畑のほか、熊大の前身の一つである熊本高等工業学校の初代本館(1922年焼失)の赤れんが積み基礎などが見つかっている。