2017/03/29
文科省は3月28日、大学の世界展開力強化事業について、2011年度採択分25件の事後評価結果と2014年度採択分9件の中間評価結果を公表した。これを報じたリセマム(3/29)によれば、大学の世界展開力強化事業は、日本の大学教育のグローバル展開力を強化するため、地域ごとの高等教育制度の相違を超え、単位の相互認定や成績管理、学位授与などを行う教育交流プログラムの開発・実施を行う大学を支援する事業。評価結果は、S・A・B・C・Dの5段階評価により実施した。
2011年度採択分の事後評価結果は、東京大と立命館大、慶應義塾大、千葉大の事業4件がもっとも高い「S」評価を得た。また京都大や名古屋大、九州大、早稲田大などの事業18件が「A」評価を得た。この結果から、採択大学は当初の計画に沿って目的を概ね実現し、期待された成果を上げたと評価された。なお、事業開始から5年間の補助期間終了時点までに、25事業において交流した学生数は、派遣された日本人学生が4,820人、受け入れた外国人留学生が3,604人で、達成目標を大きく上回った。2014年度採択分の中間評価結果は、筑波大の事業1件が「S」評価だった。