2017/03/05
筑波大は4月、山地と森林に関する学問分野を総合する「山岳科学センター」を設置する。これを報じた産経新聞(3/5)によれば、同大が持つ実験所や演習林を活用するとともに、信州大、山梨大、静岡大と共同で、山岳環境と人間の関係に対する理解の向上を図る「山岳科学」の確立を目指す。筑波大には、つくば市に筑波実験林があるほか、長野県上田市の菅平高原実験所など4か所の山岳や森林に関する施設を持つ。
また、日本は海を対象とした海洋科学は盛んだが、山岳を学問的にとらえる山岳科学は遅れているという現状がある。筑波大は大学の特色を生かすことで、既存の研究分野でなく「山の理解」「山の持続的管理」「山の活用」などの研究部門を設置し、それぞれの分野を融合させることで山岳科学研究を推進させるとしている。また、信州大など3大学を核に他の国内外の大学や研究機関と幅広く連携し、人材育成などにも取り組む。